ホテルのバス周りは、同じような造りになっています。一度覚えれば簡単な事ですが、一番最初は、シャワーを出すのに手間取りました。裸になってからシャワーの出し方が解からない時の辛い事。構造的には、シャワーとカラン、湯温調整のノブ、カラン上のレバーです。湯量を調整するものはありません。ノブを左に回すとお湯がカランに出て、目一杯左に回すと結構熱いお湯が出ます。この状態でカラン上のレバーを引くと、カランのお湯は止まりシャワーからお湯が出る仕掛けです。初めに失敗したのは、先にシャワーを出そうとして、使い方が解かりませんでした。カラン上のレバーは、お湯の水圧で保持されるような構造になっているらしく、お湯を出していない状態ではすぐに戻ってしまいます。必ず、カランから勢い良くお湯が出てから引くようにしましょう。
洗面所は、直感的にわかります。水栓は、上に倒せば水が出ます。水栓のノブを左に回すと熱く、右に回すと冷たい水が出ます。ホテルによっては、熱湯の出る栓を別に設けてある事があります。赤い栓を上に持ち上げると熱湯が出る仕掛けになっていますが、戻ろうとする力が強いので、初めは壊す位の意気込みで持ち上げる必要があります。
ところでこの熱湯、どの位熱いかというと、190度あると書いてあります。アメリカでは、温度を華氏で表現しますので、日本人には馴染みのない表記になっているのです。
華氏を摂氏に変換するには、32度を引いて5/9します。従って、190度とは、約88度の事になります。
この熱湯は、コーヒー用に用意してあります。日本の旅館で日本茶のティーバックが置いてあるように、アメリカのホテルでは、基本的にコーヒーはタダ。と思って良いでしょう。ホテルのフロント前にも、コーヒーのポットが置いてあれば、勝手に飲んでもたいていは大丈夫です。但し、ロビーの椅子に座ると、カフェバーになっている事もありますので、自分の部屋へ持って帰って飲む方が無難でしょう。
ホテルの洗面所には、歯ブラシが置いて無い替わりに、たいていコーヒーのパックが置いてあります。熱湯は、このコーヒーを飲むのに使います。
部屋の明かりは、スタンドが主流です。天井に照明が付いている事は、まず少ないです。スタンドは、スイッチを回すか押すかで灯けたり消したりします。部屋中のスタンドを全て灯けても日本の部屋のような明るさは望めません。アメリカのアパートでは、ウッドオプションと言って、森の近くの暗い部屋が高価で好まれるそうです。国柄の違いなので、暗いからと言って文句が言えません。
ベッドのサイズは、信じられない程大きいです。キングサイズのベッドでは、縦に寝ても横に寝ても大丈夫です。ベッドカバーを取ると、枕が3個並んでいます。
1ベッドの部屋でも、良く探すとソファーがベッドになっている事があります。ソファーのクッションを外して、引き出してあげると、ベッドに変身します。
プールが付いているホテルも沢山あります。北部のホテルでは室内温水プールになっています。アメリカのホテルに泊まる時は、水着を持っていくと良いでしょう。
アメリカでは、日本以上にパソコン通信が発達しています。ホテルの電話機は、ダイヤルアップ対応になっている事があります。電話機の横や後ろに接続口が開いている事がありますので、ここに接続するだけで大丈夫です。なお、データ回線が別になっている事もありますので、データ通信中に通常の電話を掛ける事も出来ます。
戻る
次へ
最初のページ